トレードビューを利用したスワップ生活に憧れている方も多いのではありませんか?そもそも海外FXは高レバレッジであるため、少ない資産でより大きなポジションを保有できます。つまり国内FXを利用するよりも、高いスワップポイントがゲットできる可能性が高いのです。
そこで気になってくるのが、トレードビューのスワップポイントが発生する時間帯です。ポジションを決済するのであれば、確実に受け取ってから決済したいところでしょう。通貨と取引量によっては、1日分の違いでもまとまった額が利益に上乗せされることもあります。
今回は、トレードビューのスワップポイントが発生する時間をお教えします。またトレードビューにおけるスワップポイントの計算方法や確認方法といった基礎的な情報も解説するのでぜひ参考にしてください。
トレードビューのスワップポイントの計算方法と確認方法
トレードビューのスワップポイントはどのように付与されるのでしょうか?その計算方法と確認方法について解説します。
計算方法
国内のFX業者であれば、1日あたりのスワップポイントを表示してくれるので特に計算する必要はありません。しかしトレードビューであると、スワップレートの表示などが独特であり、簡単には把握できません。こちらでは簡単な計算方法を紹介するので、1日あたりのスワップポイントを把握したい方はぜひ参考にしてください。
以下、計算式です。
取引通貨量×示されているスワップレート×0.01×円の評価レート
0.01をかけるところが、少しわかりにくい方が多いと思います。トレードビューを利用する方の多くが、プラットフォームとしてMT4を活用していると思います。MT4で示されているスワップレートは%が省略されています。2.5%の場合は、2.5と示されているのでそのまま計算すると正しい値が出ません。0.01をかけることで正確な値が出てくるわけです。
注意してほしいのは、以上の計算式は1年分のスワップポイントである、という部分です。1日あたりのスワップポイントを知りたい方は365で割ってください。以下に1日あたりのスワップポイントを確認する計算式を紹介します。
取引通貨量×示されているスワップレート×0.01×円の評価レート÷365日
それでは実際に計算してみましょう。ドル円の取引で10万通貨を購入し、スワップレートが2.15%であったとします。円評価レートが107円であった場合に、1日あたりのスワップポイントの計算式は以下のようになります。
100,000通貨×2.15×0.01×107円÷365日
計算結果は、約630円となりました。
計算が複雑なので、面倒に感じる方もいるかも知れません。MT4のスワップ計算機なるものがネット上にあり、利用すれば自動的に計算してもらえるので活用してみるのも良いでしょう。
確認方法
残念ながらトレードビューの公式サイトをいくら見ても、スワップポイントは公開されていません。確認は、取引プラットフォームから行います。
プラットフォームから確認するといっても、前述したように示されているのはスワップレートです。つまり1日あたりに獲得できる円換算のスワップポイントは自分で計算しなければならないのです。
海外FXなので、このあたりはサービスの悪さを感じてしまうかもしれませんが、この機会に自分で計算する癖をつけるのも良いでしょう。
トレードビューのスワップポイントはいつ貰える?
どの時間帯にトレードビューではスワップポイントが付与されるのでしょうか?朝なのでしょうか?それとも夜なのでしょうか?付与される時間を明確に把握し、その上で決済時間を決めるのもおすすめです。
付与されるタイミングとは?
- 通常時間:日本時間の午前7時
- 夏時間:日本時間の午前6時
朝に付与される、と覚えておきましょう。深夜にポジションを保有してそのまま朝を迎えると、スワップポイントが付与されているわけです。
MT時間だと午前0時になると付与されます。
※ニューヨーク時間に置き換えると、17時になります。
FX取引は土日に行われていないため、土日分のスワップポイントが付与される日もあります。つまり週に1日だけ、なんと3日分のスワップポイントが貰える日があるのです。トレードビューではその日はいつに設定されているのでしょうか?
スワップポイントが3倍付与されるタイミングとは?
- 木曜日の午前7時(夏時間:午前6時)
スワップポイントが3日分付与される日については、取引に大きな影響を与えるのでぜひ覚えておきましょう。プラスのスワップポイントが貰えるポジションを保有している場合は、3日分をもらってから決済するのも一つの方法です。
マイナスのスワップポイントになるポジションを所有している場合は、木曜日の朝が来る前に決済するとマイナスを減らすことに繋がります。
特に大量の通貨を保有している状態であると、スワップポイントの1日あたりの発生額が高額になることも考えられます。事前に付与される時間帯を把握することで、数千円の利益が得られたり得られなかったりするので要注意です。
スワップ生活の注意点4つ!
スワップポイントの利益だけで生活することをスワップ生活と呼んでいます。プラスのスワップポイントになる通貨を大量に保有していると、毎日発生するスワップポイントも高額になります。実際に10万通貨やそれ以上の通貨を保有すると、1日あたりで通貨によっては数千円どころか10,000円以上の金利が得られる可能性もあるのです。
しかしスワップ生活は甘いものではありません。予定通りには行かず、マイナスになることも考えられます。こちらではトレードビューでスワップ生活を狙っている方に向けて、4つの注意点を紹介します。
マイナススワップを理解しよう
スワップポイントのすべてがプラスではありません。マイナスになるものもあり、保有を続けてしまうと逆に損失を被るものもあるのです。
日本円を基軸に取引を行う方が多いと思いますが、日本円は世界の通貨の中でも金利は圧倒的に低いことで知られています。よって日本円を売って海外通貨を購入すると、基本的にはプラスのスワップポイントが得られ、逆に海外通貨を売る場合はマイナスのスワップポイントとなります。
ただ、日本円よりも金利が低い通貨があることも確かです。有名なところであると、ユーロがまさに逆で日本円を売ってユーロを買うとスワップポイントを支払うことになるため注意しましょう。ちなみにユーロの場合は、ユーロを売るとスワップポイントが得られます。
※金利は変動するので、プラスとマイナスは逆転することもあります。
暴落リスクあり
スワップ目的の取引であったとしても、為替差損益は発生します。予想に反して、通貨が暴落してしまえば為替差損を抱えることになり、スワップポイントではまかなえないほどの損失を抱え込む可能性も捨てきれません。
特に注意したいのが、スワップポイントの高い通貨です。トルコリラや南アフリカランド、メキシコ・ペソなどの発展途上国の通貨が該当します。それらの通貨のポジションを保有することで、大きな金利を得られる可能性があるわけですが、大きなリスクも内在します。
発展途上国の通貨なので、激しい値動きが考えられるのです。たとえば南アフリカランドであると、ここ数年で1通貨あたりの価格は5円台から9円台になることもあります。30%を遥かに超える値動きが出ることもあるので、仮にマイナスになるとスワップポイントではどうしようもないほどの損失を抱える恐れもあるのです。
スワップ生活にはリスクも存在する、と理解してください。
スワップポイントは不安定である
「1万通貨を保有すれば1日あたり100円貰えるから、年間で3万6,500円になる」などと考えていませんか?
確かに購入した時のスワップポイントが継続されるのであれば、予定通りの金利が得られるでしょう。しかしスワップポイントはいつも一緒ではありません。そもそも毎日変動するものなので、状況によっては引き下げられることもあるのです。
1日あたりいくらあれば生活費をまかなえる、といった計算をもとにスワップ生活に入ったとしても金利が下がれば生活費を賄えなくなるかもしれません。
スワップ生活を望むのであれば、各国の金利政策の動向を定期的に確認しましょう。
スワップポイントにも税金がかかる
ご存知のようにFX取引には税金がかかります。しかしスワップポイントについては、税金がかからないと思っている方が多いのも事実です。為替差益だけでなく、スワップポイントにも税金はかかるので注意してください。
サラリーマンの場合は、FXで年間20万円の利益を超えたケースであれば約20%(20.315%)がかかってきます。
ちなみに損失については3年間の損益通算が可能なので、税金を節約することも可能です。仮に今年にFXの損失が50万円出たケースで、翌年に50万円の利益が出た場合は差し引きゼロになるのです。
まとめ
トレードビューのスワップポイントが発生する時間をお伝えしました。通常は日本時間の午前7時にスワップポイントが発生し、夏時間になると午前6時に付与されます。
トレードビューにおけるスワップポイントの計算方法と確認方法もお伝えしました。計算方法は少し複雑ですが、ネット上に計算できるコンテンツもあり無料で利用できるので活用してください。
トレードビューは国内FXとは異なり、高レバレッジで取引できます。より多くの通貨を保有できるため、スワップポイントも期待できます。スワップポイントの発生時間を頭に入れた上で決済のタイミングを図りましょう。